ようやくHP更新しました。2014年末から海外での学会発表に呼ばれる機会がどっと増え、14年12月上海交通大学、15年6月台湾の中央研究院、9−10月アメリカのプリンストン大学とコロンビア大学などで発表。そしてその合間をぬってImperial Eclipseの日本語版『1945』を完成。さらに無謀にも2015年夏に引っ越しを敢行。まだもう少し行けるとばかり、この最中にフルブライト奨学金にも応募。さすがに体をこわしかけ、伊豆界隈の竹林(←タケノコ・ドクターズ←藪にもなれない)をさまよい、最後に行きついた病院でようやく「シロ」の判定が。ホッ。
2016年は余裕ある生活を目指したのですが、これもどうも。初夏には、上智大学隣のドイツ・日本研究所で、プリンストン大学の先生と一緒に発表。京都で開催された全米アジア学会(AAS-in-Asia)でも、またプリンストン閥の先生や大学院生と一緒に発表。今年は海外に出かけなくて良い分、体力的には楽でした。しかし日本にいて英語で発表する場合、誰に向けて何を目的とした発信をしているのだろう、と釈然としない思いがつきまといました。特に全米アジア学会の場合、アメリカの学会がわざわざ京都までやってきて、アジア・日本に関して発表するというのに、使用言語は英語、日本の学会との連携もなく、会場になった同志社大学の学生や先生たちとの交流もない。もしも日本のアメリカ学会が、フィラデルフィアで年次大会を開催し、日本から研究者が続々と現地に集結し、アメリカの研究者を招待するでもなく、自分たちだけでかたまって日本語でアメリカについて発表しあう―としたら、へんですよね。それと同じ。
とはいえ、当事者たちに面と向かって「おかしい」とはいえず、こんなところで「王様の耳はロバの耳」とやっている自分が歯がゆいですが。
アメリカ絡みの話題を。今回の更新では、今から3年前の2013年の夏ワシントンDC郊外に滞在した際に書き溜めた「徒然草」的なものをまとめ直して掲載しました。→「2013年夏のアメリカ便り」をご覧ください。
2016年アメリカ大統領選挙にむけて、アメリカの友人たちは、どちらを応援しているといった類の話しは一切せず沈黙していました。通常は民主党を応援するはずの大学の先生たちの様子がどことなく不自然なので、これはトランプが勝つな、と思っていたら、実際そうなりました。上の「アメリカ便り」は、今から3年前のアメリカ社会を断片的に観察したものですが、どうもトランプ政権誕生の背景が多少見られるように思います。
2017年3月から9月まで、フルブライト研究員として、ニューヨークのストーニーブルック大学とコロンビア大学で過ごします。アメリカからの活きのよい情報を、随時HPでお届けできるように心がけます。 |