ゼミに最初に来てくれたのはアイオワの小さな町で生まれ育ったGarrett。名所といったら 大きな温室植物園がある程度、でもこの温室を見てみてよ、とGoogle
Earthで検索させてノリノリの郷土愛を日本語で語った後、次第に話しは核心へ。体に良いということで完全菜食主義者(Vegan)になったものの、それを周囲に理解させるのがいかに大変だったか。作った食事を食べない母親は怒り、一緒に外食できない友人は白け、孤立状態だった自分を最初に 理解してくれたのは父だった、というあたりで、語る本人の目頭がうるうる・・・。ホームシックになったのかもしれません。
Garrettが「面白かったよお」と他のアメリカ人に伝えたせいか、後日さらに3人のISEP学生が ゼミに来てくれました。その際ゼミ生を3つのグループに分けて、それぞれのグループを各学生が巡回して、双方が全員と話しが出来るようアレンジしました。これはなかなかの成功でした。一人の学生でも、グループによって笑いが増えたり、やけにまじめになったり、表情が柔らかくなったり、身構えたり。相性ですかね。見ていて面白かった。
興味深かった質疑応答。「日本人みたいって言われるのは嫌?」「それってお世辞で言っているのなら、ちょっと不快です。だって自分が日本人に見えるわけないでしょ。」「アメリカに戻って、日本人みたいって言われるのは、お世辞?それとも馬鹿にされてる?」「・・・」 こんな会話もありました。「日本人は、アメリカ人を〜先輩って呼んでくれない。私のほうが年上なのに、1年生が私の名前を呼び捨てにするの。感じ悪い」「それはあなたに親しみを表現してると思う」「だけど私は、先輩としてちゃんと扱ってほしい」。またこんな会話も。「アメリカ人が日本に帰化して、本物の日本人になれるだろうか」「うーん」「実はね、アメリカでもね、アジア人はやっぱりどうしても本物のアメリカ人と思われないで苦労してるよ。アメリカ人っていえば、やっぱりどうしても白人なんだ。」「じゃあ日本と同じだ」「どこの国も、まだそんな感じなのかもねえ」 ゼミ8期生は英語力が高い人が多いせいか、こんな踏み込んだ会話が出来ました。
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